四季折々の自然の恵みを
いただく。
奈良の大地が育んだ野菜、丁寧に肥育された和牛、季節ごとに変わる魚介。niku の料理は、自然がくれた素材の力を出発点にしています。人間が足すものより、自然がすでに持っているものの方がずっと強い。その信頼が、引き算の調理につながります。
Concept
和牛は「焼いて食べる肉」として完成されています。でも、温度を変え、ソースを添え、季節の野菜や魚介と出会わせたとき、和牛はまだ見せたことのない表情を見せてくれる。その発見を、コースという物語に乗せてお届けするのが niku です。
奈良の大地が育んだ野菜、丁寧に肥育された和牛、季節ごとに変わる魚介。niku の料理は、自然がくれた素材の力を出発点にしています。人間が足すものより、自然がすでに持っているものの方がずっと強い。その信頼が、引き算の調理につながります。
ひとつの部位に何通りの調理ができるか。一本のねぎが、テリーヌにもフリットにもスープにもなる。素材への興味が尽きないから、同じコース名でも季節ごとに皿が変わり、お客さんに「次は何だろう」と思ってもらえる。料理人が飽きない店は、お客さんも飽きません。
東京のビストロ、パリの星付き店、シンガポールのホテル。それぞれの厨房で学んだ技術と知識が、niku の皿の底に沈んでいます。古典フレンチの温度管理、アジアの香りの使い方、大量調理で鍛えた安定感。その蓄積があるから、小さな個人店で冒険ができる。
パリの美意識、シンガポールの多民族的な味覚、東京のスピード感。世界の厨房で見てきたもの、感じてきたものを、出口誠人というひとりの料理人のフィルターを通して再構成する。借りてきた料理ではなく、自分の目と手で作った一皿。それが niku の個性です。
Ingredients
niku のコースは、和牛・野菜・魚介の三角形で成り立っています。
どれかひとつが主役ではなく、三つの素材が互いに引き立て合う関係を目指しています。
コースの要所に配置される和牛は、部位ごとの個性を見極め、最適な火入れとソースで仕上げます。大和肉鶏や黒豚も含め、お客様自身がメインを選べる仕組みは、肉への敬意と自由のバランスから生まれました。
奈良の契約農家から届く大和野菜を中心に、季節の力強い野菜を使います。和牛の添え物ではなく、一皿の主役として同じ熱量で仕立てる。だから、同じコースでも季節が変われば別の店のような体験になります。
和歌山や各地から届く鮮度の高い魚介が、和牛中心のコースに軽さと変化をもたらします。肉だけでは出せない「波」を作るのが、魚介の役割です。
Space
料理が主役であるために、空間は静かでなければならない。田原本の穏やかな空気の中に、木とファブリックの温もりが落ち着いた席をつくります。
ゆったりとしたテーブル席。どの席にいても、料理の音と香りが届く距離感を大切にしています。